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那須・芦野 石の美術館

およそ築100年の石蔵をはじめ合計7つの建物が水盤に囲まれ、
すべての棟を石橋がつなぐ。

風物逍遥その佇まいが
芸術を語る

建物そのものがアートと呼べる美術館を訪れて感性を刺激する芸術の秋を満喫。

重厚と繊細が描く比類なき建築美

栃木県那須町芦野は県内有数の石材産地である。ここで産出される芦野石は、耐久性や耐火性に優れ、加工しやすいことから、古くから建築や土木の資材として重宝されてきた。人びとの暮らしを支えてきた自然の恵み・芦野石の新たな可能性を見いだすために、大正から昭和初期に建てられた芦野石造りの米蔵を再生して誕生したのが「那須・芦野石の美術館」だ。設計を担当したのは、土地の素材や風土を生かした建築で世界的に知られる隈研吾氏である。石積みの外観は重厚さを漂わせているが、館内に入ると雰囲気は一変する。薄くスライスした石材が外光を操る「石明りの部屋」や、焼成により色彩を変えた石材が新たな和の趣を醸し出した「石蔵茶室」、石格子がやわらかな風と光を取り込む「石と水のギャラリー」など、石という素材に秘められた、繊細かつ多彩な表情や空間演出を体感できる。2001年1月に開館した「石の美術館」は、同年9月、日本の石材建築作品として初めて国際石材建築大賞を受賞。世界的な注目を集め、現在も各国から建築に携わる専門家や学生などが見学に訪れている。

※石材建築を対象とする国際的な建築賞「International Stone Architecture Award」(1987年創設、イタリア・ヴェローナ)

石と水のギャラリー

石と水のギャラリー/組積造の石を抜き取って格子状にデザインし、自然光と風を取り入れた空間。
床の一部に外の水盤とつながるように水を張り、石に囲まれながら外と内を感じられるように演出。

人と自然と芸術が響き合う場所

紅葉の間からピラミッドの頂点を覗かせる本館(写真奥)と、琉球石灰岩を手積みした8本の円柱が印象的な新館(写真手前)

紅葉の間からピラミッドの頂点を覗かせる本館(写真奥)と、琉球石灰岩を手積みした8本の円柱が印象的な新館(写真手前)。
新館は、アントニ・ガウディがバルセロナに造ったグエル公園の回廊を彷彿とさせる。
ガウディを敬愛していた一竹氏が構想した、ガウディ建築へのオマージュともいえる建物だ。

時代や国境を超越したかのような、不思議なフォルムの建物が来館者を圧倒する「久保田一竹美術館」。桃山時代から江戸時代初期にかけて隆盛を極めた染色技法「辻が花」を、現代の技法でよみがえらせた染色家・久保田一竹氏の作品を展示するミュージアムである。作品は「一竹辻が花」と名付けられ、国内はもとより欧米各国からも強い要請を受けて展覧会を開催。1990年に「フランス芸術文化勲章シュヴァリエ章」、1993年に「文化庁長官賞」を受賞するなど、一竹氏は世界的な名声を築き上げた。同美術館は、「人と自然と芸術の三位一体」「新しい文化・芸術の発信地」をテーマに掲げ、富士山や河口湖の自然、建物や展示空間、そして庭園や要所に配したオブジェまでが調和した、空間そのものがひとつの芸術作品といえる。その独特な世界は、2009年版「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で最高評価の三つ星を獲得。さらに、トリップアドバイザー「トラベラーズチョイスアワード2025」を受賞し、長年にわたり世界中から注目を集めている。

※世界最大級の旅行サイト・トリップアドバイザーが、旅行者の口コミや評価をもとに優れた観光施設などへ贈る賞。

久保田一竹美術館

樹齢1000年を超える青森ヒバの大黒柱16本で支えられた、ピラミッド型の本館が作品鑑賞の舞台。
久保田一竹氏のライフワーク「光響」の連作をはじめ、富士をテーマにした作品群や代表作品を多数展示。
©株式会社一竹辻が花

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